開業までの準備

ホストクラブ開業までの流れですが、大方は、他の風俗業と同じものとなっています。

@開業する地域・場所を決める

ホストクラブの場合は、ほとんどが繁華街に出店されます。繁華街と言っても、どこに出店するのか、ビルの1階なのか、上階または地階なのか、ワンフロアーまるまる使うのかなど、考慮すべき要素は多々あります。

ポイントとしては、都市部で開業するのがよいです。理由は客層です。特に、ホストクラブで遊べるほどのお金は、一般の主婦ではなかなか手にできません。自然と、多くの客層は、自分の仕事を持っていて、かなり裕福な境遇にある女性ということになります。このように考えると、どうしても、お客さんとなってくれる女性はなかなか地方ではいないので、都市部での開業ということになります。他の理由として、イケメンで洗練されているホストまたはその候補者となる男の子も、都市部に集まっているという点が挙げられます。

A店の名称を決める

風俗業では、店の名称つまり屋号は重要です。イメージしている店と屋号が一致し、かつ、お客さんに対してよい意味でのインパクトを与えて覚えてもらうことが大切です。それと同時に、近隣に同じまたは類似の店名がないかどうかも、必ずチェックしておきましょう。

ホストクラブだけでなく、キャバクラ・スナックなどにも類似の店名がないかどうかも調査しておきます。これを怠るとトラブルの原因となります。後になって看板のつけ替えということになると、それこそ無駄なコストとなってしまいます。

B内装業者の選定と工事

内装については、必ず、風俗業内装の経験のあるところを選びましょう。業者との契約では、完成期日は必ず守ってもらうこと、そして、万が一遅れた場合に損失補償があることを確認しておきます。この手の店の開業では、広告、人集め、あいさつ状、仕入れといった準備が、開店日を軸に進んでいきます。それが遅れるということは、大変な損失を意味しているからです。
 また、行政書士に許可申請の代行を依頼する場合は、この段階から相談に乗ってもらっておきましょう。許可申請にあたっては、添付する図面の作成がもっとも難しく、警察のチェックも厳しくなります。

C許可申請

風俗法上の警察の許可と、食品衛生法上の保健所の許可の申請をします。風俗関係は専門性が高いので、それを専門にしている行政書士に依頼するのが無難です。

Dスタッフの募集と備品の準備

開業時のスタッフ、つまり、ホスト、厨房担当者、マネージャー(店長)、ボーイといった従業員は、以上の@からCの流れの過程で並行して集めておきます。経験や人柄のわかっている縁故にしても、広告によって広く人材を募集するにしても、時間をかけてじっくりと人物査定をしたいところです。

また、備品についても、内装のゴージャスさを売りにしているホストクラブではありますが、厨房機器のレンタル・中古品の購入などはできるだけコストを抑えたいところです。時間的余裕があると、それだけ安くてよいものが見つかる可能性は広がります。